エクサンプロバンス |
市街 |
エクスはローマ時代から湧き水が多いことで知られ、一番大きい噴水のあるドゴール広場から放射状に道路が広がっている。そのうちのメインストリートがポプラ並木のあるミラボー通り。
通りには市が立って人々で賑わい、あちらこちらで花々が売られ、南仏の陽光がまぶしく感じられる。 |
(ドゴール広場) |
(ミラボー通り) |
(街には沢山の花市) |
セザンヌゆかりの場所
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エックスはセザンヌが生まれ、亡くなるまでの生涯の大部分を過ごした街として知られる。
街にはセザンヌの彫像が飾られ、通っていたカフェや父親が経営していた帽子屋などゆかりの場所が多い。
セザンヌのアトリエが街外れにあり、近くにはセザンヌが生涯描き続けたサン・ヴィクトワール山が聳える。 |
(街に飾られたセザンヌの彫像。隣は父親の店の帽子屋) |
(セザンヌのアトリエ。絵のモチーフとなった素材が飾られていた) |
(遠方に見えるサンヴィクトワール山) |
アルル |
ローマ時代の遺跡 |
アルルは近郊の街ニームやポンデュガールなどと共にローマ時代の遺跡が数多く残っている街として知られる。
現在でも円形闘技場では闘牛が行われる。数本の大理石の柱が残る古代劇場もコンサートやオペラの会場として使われている。
ポンデュガールの水道橋は2000年前にニームまでの約50kmを、傾斜を利用して水を送っていた高さ48mの石の橋。当時のローマの建築技術には驚嘆させられる。 |
(ローマ時代の円形闘技場。一部破損箇所は新しい石材で修復されていた) |
(大理石柱が残る古代劇場) |
(ポンデュガールの水道橋。昔の優れた石積の技術が完璧に残されている) |
ゴッホゆかりの風景 |
ゴッホの作品「夜のカフェ」の場所は今でもそのままカフェとして使われ、観光客を集めている。
「ラングロワ橋」の作品で知られるアルルの跳ね橋は運河にかかる橋として観光用に復元されていた。
ゴッホが入院していた病院は、ゴッホの絵のままに復元され、今ではアルル市の総合文化センターとして使われている。
今回は丁度この地方特有の強い北風「ミストラル」が吹き、周辺至る所で見掛ける糸杉の木が丁度ゴッホの絵に描かれている様に揺れ動いていた。 |
(ゴッホの「夜のカフェ」が描かれた場所) |
(ゴッホの絵に出てくる跳ね橋。別の場所に絵を真似て復元したもの。) |
(ゴッホが入院したことのある病院跡) |
アビニヨン |
法王庁 |
アビニヨンは14世紀のフランス国王の力が強い頃、ローマに代わり68年間法王庁が置かれ、カトリックの中心地として繁栄した。
法王庁はローヌ川のほとりに中世の城壁に囲まれた姿のまま残っている。
ローヌ川の対岸からの眺めは、法王庁の城壁と歌で有名な「アビニヨンの橋」(サン・ベネゼ橋)が一望できて、一幅の絵を見る様に美しい。 |
(ローヌ川の対岸にサン・ベネゼ橋と法王庁が見える)
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(法王庁と城壁の外観) |
(法王庁宮殿) |
周辺の都市 |
◎サンレミドプロバンスはゴッホが治療していた精神病院があることと、ノストラダムスの生家があることで知られている。
◎レボードプロバンスは岩山の上に造られた城砦都市。今はその景観の素晴らしさから観光地となっている。
◎フォンビエイユにはドーデの小説「風車小屋だより」の風車がプロバンスの象徴として残されている。
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(ゴッホが治療していた精神病院。糸杉が風に揺れていた) |
(レボードプロバンスの城砦からの眺め) |
(ドーデの風車小屋)
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カンヌ |
映画祭と高級リゾート地 |
プロバンス地方からコートダジュールの海岸へ出ると海の色が眩しく、カンヌの街もいかにも高級リゾート地の雰囲気が漂い、街全体が華やいで見える。
映画祭の会場は5月に行われた名残で、まだ赤い絨毯が敷かれていた。
海岸沿いでは、大規模な骨董市が開かれていた。 |
(カンヌ映画祭の会場) |
(カンヌの海岸で) |
(海岸沿いの骨董市) |
周辺の都市 |
◎サンポールドバンスは中世の石造りの家々が丘の頂上に建つこの地方特有の「鷲の巣村」。麓から街全体が一望できる。街中の石造りの家々の多くは今ではお土産屋に代わっていた。
◎カーニュシュルメールはルノアールが晩年の12年間を過ごした場所。アトリエなど当時のままの建物が保存されている。 |
(遠方に見えるサンポールドバンス) |
(ルノアールの住居。今では記念館となっている) |
(ルノアールのアトリエ) |
ニース |
市街 |
地中海に面する大きな湾に沿って浜辺と遊歩道が整備され、後方には高級リゾートホテルが建ち並んでいる。浜辺の多くはこれらホテルの専用ビーチとなっていた。街の広場には毎日市が立ち、魚介類、野菜、骨董品など何でも売っている。
賑やかな海岸沿いから一歩奥へ入ると、超高級リゾートマンションが建ち並び落着いた住宅街を形成している。 |
(ニースの海岸) |
(海岸沿いの遊歩道。反対側には高級ホテルが軒を並べる) |
(ニースの骨董市) |
シャガール美術館 |
シャガール美術館はニース市内北東、公園や住宅街のあるシミエ地区の一角にある。近くにはローマ時代の円形闘技場跡やマチス美術館などもある。
シャガール美術館では、この場所でしか鑑賞できないシャガールの壁画や多くの独特の美しい色使いの絵を見ることができた。 |
(シャガール美術館内。
独特の色使いの絵が目を引く) |
(シャガールの屋外壁画) |
(シャガールデザインのステンドグラス) |
モナコ |
コートダジュールの海岸とモナコ |
モナコはバチカン市国に次ぐ世界第2の小国。
ニースから美しいコートダジュールの海岸線を約1時間弱走ると、はっきりした国境線がないままにモナコに入った。観光だけなら半日もあれば充分の広さの国。
大公宮殿、モナコ大聖堂、F1グランプリコースなどを見学した。
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(モナコ近くのコートダジュールの港。手前には世界の大富豪の別荘が建ち並ぶ場所)
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(モナコ内を走る観光車) |
(モナコ正面の港。手前の湾沿いの市街道路でF1サーキトが開かれる) |